ハウスメーカーで契約する前に!
 
あなたの建築費の10%くらいがモデルハウス代!?
 
例えば建築費が2500万なら250万・・・(T_T)/~~~


ハウスメーカーの特徴

 ハウスメーカーとは、材料や施工の手順などをあらかじめ決めて、行政から認可を受けその範囲内で住宅を作る会社です。
 会社内で、設計・施工をします。

 認可の範囲内で住宅を作るので、一棟一棟の住宅の許可を簡略化し、材料を大量に仕入れて前加工することができるので、大幅なコストダウンができます。逆に規格外の住宅は販売できません。

 ハウスメーカーによっては、自由設計の住宅を販売する部署がある場合がありますがこの場合は工務店と同じになり、ハウスメーカーのメリットはありません。

 ハウスメーカーには大手ハウスメーカーと中小ハウスメーカーがあります。
 大手ハウスメーカーがはじめから規格化・工業化住宅を販売する目的で設立されたのに対し、中小ハウスメーカーは工務店が発展・派生した結果、規格住宅を販売するようになったという経緯があります。

 中小ハウスメーカーは大手ハウスメーカーに比べて信用力・開発力は落ちる反面、融通が利きやすいという特徴があります。

 ハウスメーカーは数を売ることが最も重要なことなので、工務店や建築家に比べて広告費や展示場の建設・維持費、営業マンの人件費などに多額の経費を投入しています。

 また、ハウスメーカーは、規格内でおさまる住宅は安く建てることができますが、規格を外れれば価格は急上昇します。
 よって、「広く形の整った土地が多い地方では比較的安く、狭く形の複雑な土地が多い都市部では比較的高い」というのがよく言われます。


なお、「坪○○万円」と表示しているのは本体価格のみの価格で、ほとんどの工務店や建築家の表示方法とは異なり、最終的に見積りを取らないと単純な比較はできません。
 
 ハウスメーカーは、住宅を規格化・工業化することによって量を売り、コストを下げることにありますので、デザインの自由度や個性は最も低いものになります。

 ハウスメーカーは、欠陥住宅になるほどの手抜き工事を積極的・意図的に行うということはありません。ハウスメーカーの欠陥住宅は総体的に少ないといえます。  

 しかし、施工をする下請けの工務店が、構造や仕上げ、使用する材料の品番や施工手順が決まっているために、あまり厳密な監理はせずとも失敗はない、という油断が生じがちです。
 油断や過失からの欠陥住宅が報告されることがあります。

 どのハウスメーカーにも品確法(住宅の品質確保に関する法律)によって竣工後10年間の瑕疵保証が義務付けられています。
 会社によって独自の保証をつけている場合もあります。

 大手ハウスメーカーは上場企業も多いため、保証期間内に倒産の可能性が低く比較的安心して保証を期待することができます。
 ハウスメーカーと金融機関は取引件数が多いので、最もローンの組みやすい依頼先といえます。


 家づくりの計画期間は各社によって異なりますが、工務店や建築家と比較すると、同じ工法であれば計画期間は一番短くなります。

 ハウスメーカーの一般的な計画期間は、約7ヶ月ぐらいです。
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(1)プランの作成<約1ヶ月>

 メーカーによって無料の場合と有料の場合がありますプランが納得のいくものかどうかが重要です。

 また、プランの作成過程では、主に営業マンと打合せを進めていくことになりますが、営業マンの熱心さに惑わされず、冷静にプランの希望達成度を見ることが重要です。
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(2)見積り・請負契約<約1ヶ月>

 提案されたプランの中で、もっとも自分の希望に近いプランはどれかに注目してみましょう。仕様が自分の希望をかなえることができているかに注目しましょう。

 また、モデルハウスの仕様は、そのハウスメーカーが設定する標準仕様より、グレードの高い仕様が使われていることがほとんどです。 モデルハウスのイメージに惑わされないように注意しましょう。

 複雑なプランになると金額が大幅にアップしたり、標準仕様の設定いかんでは、オプション仕様を選択してしまったために、金額が大幅にアップしてしまうことがあります。
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(3)詳細・仕様打ち合わせ<約1ヶ月>

 ハウスメーカーが設定する標準仕様が、自分の要望をどの程度満たしているかに注目することが重要です。
 契約後に始まる詳細仕様打合せに備え、明細見積書を求め、伝えた希望が正確に反映された見積りであるかどうかをチェックします。
  ハウスメーカーを選ぶ段階での金額は、これらから増額することを踏まえて検討した方がいいでしょう。
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(4)詳細・仕様打ち合わせ<約1ヶ月>

 ハウスメーカーが設定する標準仕様が、自分の要望をどの程度満たしているかに注目することが重要です。
 契約後に始まる詳細仕様打合せに備え、明細見積書を求め、伝えた希望が正確に反映された見積りであるかどうかをチェックします。
  ハウスメーカーを選ぶ段階での金額は、これらから増額することを踏まえて検討した方がいいでしょう。


 ハウスメーカーとの家づくりは、手間隙や時間をかけたくない方、もしくは特にデザインのこだわりを持っていない方や、短期間で済ませたい方などにおすすめです。

 カタログやモデルハウスなども充実していますので、実際に目で見て体験できる機会が多くいちばん、具体的なイメージをつかみやすいのが特徴です。

 なお、ハウスメーカーとの家づくりのよさは、トータルなサポートサービスにあるといえます。

 具体的には、設計、施工、アフターサービス、ローンや銀行融資まで相談にのってくれるので、建主の負担が最も少ないといえます。

 また、ハウスメーカーの多くは、その会社独自の構造・工法・デザインを規格・商品化していますし、建材や設備製品は自社商品を中心に各種メーカーの製品を厳選していますので、総合的なコストパフォーマンスにすぐれているといえます。
 
 ただ、いろいろな面で充実している分、コストの中には広告宣伝費、研究開発費、営業社員などの人件費が含まれています。

 デザイン的には、一般的にプラン・工法・デザインを規格化していますので、安定した品質とデザインが期待できます。モデルハウスやカタログから、出来映えが予想できることも安心です。
 
 なお、メーカーによっては、規格型のプランや設備だけでなく、自由設計にも対応してもらえることもあります。ただし、オプション扱いになりコストアップになることもあります。

 コスト監理は、基本的にメーカーによって定められた範囲内で行うことになります。

 なぜなら、ハウスメーカーは、規格化された材料と工法、施工水準で子細な料金設定をすることで、総合的なコストパフォーマンスを保っているからです。

 工期は、建材や構法の規格化で短期間での施工が可能です。完全に下ごしらえの済んだ状態からの施工ですから早く済む、ということです。
 設計から完成まで4〜8カ月と、比較的短期間での設計と施工が可能です。


 素敵な広告・カタログ・モデルハウス!?

 毎週、新聞に折り込まれてくるカラー印刷の広告。ハウスメーカーから、一方的に送られてくる、きれいなカラー写真集のような、豪華なカタログ。そして、極めつけは、豪華なモデルハウス!

 あなたは、広告・カタログ・モデルハウス。一体、どれ位の費用がかかって、どれ位の効果があるかご存知ですか?

 例えば、住宅展示場のモデルハウス。これは、集客力はあるのですが、多大なコストがかかるため、ある程度の規模のところでないと、出店が難しいです。

 一般的な費用は、建設費・地代・コンパニオン費・家具費・光熱費・解体費・・・が必要で、その費用は年間数千万円といわれ、あなたの建築費の10%位がモデルハウス代となります。

 住宅街に土地を購入して建てたモデルハウス。この方法は、上手くやれば比較的小規模の工務店でも可能な方法です。1年程モデルハウスとして使用した後、特別価格で売却しますので、建設費・土地代・解体費は、基本的には不要ですが、実際は、なかなか原価でも、売却は難しい状態です。

 住宅展示場に建てるよりは、経費はかかりませんが、その分、集客力も少ないため、年間経費が1000万円位で済んだとしても、契約が年間10件しか出来なければ、あなたの建築費の100万円分が、モデルハウス代ということになります。